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和歌山・伊太祁曽神社に週末限定カフェ 旧社務所を休憩スペースに

旧社務所を改装した店内

旧社務所を改装した店内

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 和歌山・山東の伊太祁曽(いたきそ)神社(和歌山市伊太祈曽)の旧社務所に休憩所「こもれび」がオープンして2カ月半がたった。経営は伊太祁曽神社。

グリーンティー

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 同神社は「日本書紀」で日本中に木々を植え回った「五十猛命(いたけるのみこと)」を祭る。「古事記」には「大屋毘古神(おほやびこのかみ)」と記され、災難に遭った大国主神(おほくにぬしのかみ)の生命を救った話が記されている。

 同店の管理者で、宮司の妻の奥よしさんは「『五十猛命』は『木の神さま』として慕われ、木をなりわいにしている大工や材木店などの参拝者も多い。境内山中にある井戸は古くから『いのちの水』と呼ばれ、病人がこれを飲むと元気になると伝えられており、今でもこの水をくみに来る参拝者がいる」と話す。

 2013年に常盤殿南側に旧社務所の建物を移設。神社内に長居できる場がなかったことから、改装して休憩所にした。鎌倉時代の放射状に配置された扇垂木(おおぎだるき)、格子天井の建物で西日で木漏れ日が見られるため「こもれび」と名付けた。席数は、カウンター席6席、テーブル席6席。

 改装にあたり、社務所の受付に使っていたヒノキの机は、ヤマザクラをつなげて幅を持たせカウンター席に、畳だった床は丈夫な栗の材木で改修した。入り口付近には木製の小物や和歌山の特産品を展示販売するスペースを設け、神社と和歌山の特色を出している。

 メニューはドリンクのみで、井戸水を使ったコーヒー(ホット・アイス)、境内の梅を使ったジュース、トマトジュース、ジンジャーエール、ミックスジュース、グリーンティー(以上350円)。

 「神社からの景色をボーッと眺めて気持ちよく過ごしてもらいたい。現在は土日祝の開所だが、雅楽の練習や展示スペースなど地元の憩いの場になり、神社本来の役割を果たしたい」と奥さん。

 同市内から訪れた男性は「時間を忘れてしまうぐらい癒やされる。いい休日を過ごせた」と笑顔を見せていた。

 営業時間は土曜・日曜・祝日の10時~15時。

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