和歌山発「グラフィットバイク」が県と市の公用車に 鳴海禎造さんに感謝状

鳴海禎造社長(左)と仁坂県知事、寄贈されたみかんオレンジ色の「glafitバイク」

鳴海禎造社長(左)と仁坂県知事、寄贈されたみかんオレンジ色の「glafitバイク」

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 和歌山県庁(和歌山市小松原通)と和歌山市役所(七番丁)に11月27日、折りたたみ式電動ハイブリッドバイク「glafit(グラフィット)バイク・GFR-01」が寄贈された。寄贈者は「glafit」(南大工町7)社長の鳴海禎造さん。

寄贈された「glafitバイク」にナンバーを取り付ける尾花正啓市長(左)と鳴海社長

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 電動バイクと自転車の機能を兼ねそなえ、電動走行、自転車走行、両方を組み合わせてペダルをこぐとモーターも駆動するハイブリッド走行ができる同バイク。今年5月30日にスタートしたクラウドファンディングでは、約1億2,800万円の資金を調達し国内のクラウドファンディングにおける最高金額の記録を樹立した。

 県は同バイクを「和歌山県クラウドファンディング活用支援プロジェクト」に認定し実現に向けた支援や情報発信を行い、市も8月にチャレンジ新商品として認定しPR支援を行う。

 仁坂吉伸和歌山県知事は「グラフィットバイクは自転車では少し遠いという場所に行くのにちょうどいい。庁内で需要調査をして、数台購入する予定。和歌山で生まれたバイクが世界中を走ればうれしい」と話した。

 鳴海さんは「ベンチャー企業で乗り物を作るのは珍しく、不安を感じる人もいるが県や市から認定・支援を受けて、無事に製品を出荷して県や市にお返しできることができた。今後は和歌山ひいては日本の経済に寄与できる会社にしていきたい」と意気込む。「JR西日本とも協力してサイクルトレインにグラフィットバイクを持ち込むなど、鉄道との連携も模索している。和歌山から新しい地域連携の発信もできれば」とも。

 寄贈されたバイクは今後、公用車として近隣の施設や企業訪問などに使われるという。

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