和歌山・白浜町のアドベンチャーワールド(西牟婁郡白浜町堅田、TEL 0570-06-4481)のジャイアントパンダファミリーが現在、SNSで話題になっている。
19日に恩賜上野動物園(東京都)で一般公開が始まったジャイアントパンダの「シャンシャン」に注目が集まる中、ツイッターではアドベンチャーワールドのパンダが1~2年ごとに出産していることを指摘する投稿が相次ぎ、合計で10万回以上リツイートされた。20日には仁坂吉伸和歌山県知事が定例会見でシャンシャンの報道に「パンダは和歌山にも」と注文をつけたことがニュースになり話題になった。
同園は、1978(昭和53)年にオープンした「人間と動物と自然とのふれあい」をコンセプトにしたテーマパーク。約80万平方メートルの土地に、動物園、水族館、遊園地を併せ持ち、約140種1400頭の動物を飼育している。
パンダの飼育は1994年にスタート。町全体の自然環境やパンダの主食である竹を確保できる環境、チーターやシロオリックスなど希少動物の繁殖実績が評価され、世界で初めて繁殖を目的とした飼育動物の貸し借り制度「ブリーディングローン制度」でパンダの繁殖研究を始めた。これまで15頭の繁殖に成功し、これは中国本土を除き世界最多の実績。生まれた15頭中11頭が中国に帰り、現在は5頭がパーク内で暮らしている。
同園の大林佳織さんは「一般のお客さまや報道関係者の方からパンダに関する質問の問い合わせを頂いている。シャンシャンのニュースはうれしい知らせ。1歳を迎えた当園の結浜の成長も一緒に見守ってほしい」と話す。「当園では時間制限なくゆっくりパンダを見てもらえる。5頭のパンダファミリーにも会いに来てほしい」と呼び掛ける。
12月23日~25日は、日替わりで5頭のパンダに氷のクリスマスケーキをプレゼントする催しも予定している。
開園時間は来年1月8日まで=10時30分~19時30分、9日~31日=10時~17時。1月の休園日は10日、16日~18日、24日、31日。