和歌山城のある和歌山公園(和歌山市一番丁)の紅梅とスイセンが開花し、来園者の目を楽しませている。
和歌山気象台発表による今年のスイセン開花日は1月29日。寒波の訪れで最低気温が0度を下回る日が続き、平年より2週間以上遅い開花となった。約1万株のスイセンを植える同園では現在、日当たりの良い三年坂と一の橋付近で見頃を迎え、二ノ丸・伏虎(ふっこ)像付近はこれから開花するという。
ほかの梅に先駆けて咲く西の丸広場の紅梅は例年通りの開花となった。天守閣に植えられた白梅はつぼみを大きくし開花の時期が近いことを知らせている。
和歌山城整備企画課の工藤直士さんは「これから桜の時期までには、『鶴の渓』の石垣の上にヤマブキが咲く。桜よりも長く楽しめるので、そちらにも目を向けてもらえれば」と話す。「今年は天守閣が再建されて60周年を迎える。春からはイベントも企画されていて、園内も盛り上がりを見せる年になるはず。気軽に遊びに来てほしい」と呼び掛ける。