和歌山城(和歌山市一番丁)で1月14日、防火防災の決意を込めた「消防出初め式」が行われた。
1951(昭和26)年に始まり今年で67年目を迎える同式典。消防職員と消防団員の士気を高め、市民の防災意識向上を図る。
当日は市内の消防職員や消防団、医師会、婦人防火クラブ、事業所自衛消防隊、幼年消防クラブなど2337人が参加。殉職した職員に黙とうをささげた後、さかえ保育園幼年消防クラブの音楽演奏や分列行進を披露した。
尾花正啓和歌山市長は「昨年は和歌山市で発生した火災件数が一昨年に比べて44件減少し、24年ぶりに70件台になった。これもひとえに消防団や自主防災組織、市民の皆さんの協力のおかげ。今後も人命保護を最優先に、あらゆる災害による被害を最小限に抑えられるよう努力していくので、市民の皆さんにも引き続き協力をお願いしたい」とあいさつした。
式典後には、和歌山城東側の堀端で18台の消防車と消防部隊による放水演技と、これまで砂の丸広場で行っていた救助訓練を披露した。放水が行われる中、救助隊員が和歌山城の石垣から対岸まで約70メートルをロープで渡りきると集まった市民からは「ロープで渡る姿がかっこいい」「放水の間を通り抜けて行くなんてすごい」「高い所に上るのは怖そうだけどやってみたい」などの声が上がった。