JR和歌山駅近くのインテリアショップ「&Room(アンドルーム)」(和歌山市吉田、TEL 073-422-4391)で7月13日、和歌山市在住の写真家・照井壮平さんの写真展「狼煙(のろし)」が始まった。
昨年10月に刊行した照井さん初の写真集「狼煙」の収録作品35点を店内に展示する同展。同写真集は照井さんが、熊野、高野山、大峯山などをおよそ25年間にわたり撮影したモノクロ写真69点を収録する。「狼煙」の作品展は、昨年11月の「ギャラリーアートグラフ」(東京都中央区)に続き2回目。
照井さんは「和歌山を撮った作品なので、ぜひ地元でも展示したかった。撮影地の熊野エリアは、海外からもとても注目が集まっているが、県内在住の人でも行ったことがない人も多い。この展示をきっかけに『熊野に行きたい、自分の目で見たい』と感じてもらえれば」と話す。「両親とも県外出身で和歌山に親戚がおらず、子どもの頃は少し寂しかった。地元の風景を撮影するようになったのは、寂しい気持ちを払拭(ふっしょく)して和歌山を好きになりたかったから」とも。
会期中、8月4日は同会場で、写真家の父・四郎さんとの父子対談『写真家は紀伊半島を何故、撮るか』を開く(15時30分~)。四郎さんは、2010年に熊野に暮らす人々を撮影した写真展『紀州人』を開催している。
「父子で対談イベントをするのは初めて。父は紀伊半島の魅力に魅せられ移り住んだ。写真家として、父と熊野の魅力について存分に語りたい」と照井さん。
開催時間は11時~19時。8月5日まで。水曜定休。入場無料。