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和歌山・アドベンチャーワールドでエンペラーペンギンのひな公開 親鳥と2人3脚で育てる

保育器で眠るエンペラーペンギンの赤ちゃん(10月11日撮影)

保育器で眠るエンペラーペンギンの赤ちゃん(10月11日撮影)

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 エンペラーペンギンの赤ちゃんの公開が10月9日、アドベンチャーワールド(西牟婁郡白浜町堅田、TEL 0570-06-4481)で始まった。

人の姿を見せないようひなにエサを与える様子

 ひなは3日に誕生、同園で12羽目。親鳥は共に1997年に同園に来た21歳のペンギンで、ふ化日数は72日間。出生時の体重は301グラム、16日現在の体重は448グラムで順調に成長している。

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 同園では1978(昭和53)年の開園時にフンボルトペンギンとイワトビペンギンの飼育を開始。1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現するため、本格的に飼育・研究する「ペンギンプロジェクト」に注力してきた。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギンと繁殖実績を積み、1997年に世界最大のエンペラーペンギンの繁殖研究に着手。2004年に日本初、世界でも2施設目となるエンペラーペンギンのひなが誕生した。

 エンペラーペンギンの繁殖は、体重40キログラム近くある親鳥が卵や赤ちゃんを押しつぶさないよう、温度と湿度の管理ができるふ卵器で卵を温める。2004年から2011年まで、ひなは完全人工育雛(いくすう)で育てていたが、完全人工育雛で育ったペンギンは成鳥になってもつがいを作らず繁殖につながらないことが分かった。2012年からは卵をふ卵器でふ化させ、ひなの体重が約500グラムまで成長したところで親鳥に返す初期人工育雛で育てている。

 飼育スタッフの榎本真史さんは「親元に帰った時にしっかりと親から餌をもらえるよう、給餌の際は人の顔を見せず言葉も発しないようにして、録音した親鳥の鳴き声を聞かせて餌を与えている。エンペラーペンギンは、国内では当園と名古屋港水族館でしか見られない。ひなはもうすぐフワフワになるかわいらしい時期、あっという間に大きくなるのでぜひ見に来てもらいたい」と話す。

 開園時間は10時~17時。水曜休園。入園料は、大人(18歳以上)=4,500円、65歳以上=4,000円、中人(12歳~17歳)=3,500円、小人(4歳~11歳)=2,500円。