高野山(伊都郡高野町高野山)の紅葉が現在、見頃を迎え行楽客の目を楽しませている。
同町は標高約800メートルで例年、平地に比べ早く葉が色づく。2004年に世界遺産に登録され、外国人観光客が増加。人口約3千人の街に年間約180万人が訪れる。この季節は紅葉を目当てに日本人観光客が増加するという。
紅葉シーズンには、金剛峯寺の壇上伽藍(がらん)入り口から東塔東側付近まで伸びる「蛇腹路(じゃばらみち)」をライトアップする。弘法大師・空海が「東西に龍(りゅう)の臥(ふ)せるがごとく」と表現したことから、腹あたりある道としてこう呼ばれる。
同町観光振興課の中村真宏さんは「猛暑や台風もあったが、紅葉は例年通り見頃を迎えている。今週は暖かい日が続いたのでたくさんの行楽客が訪れた。秋が深まり、落葉も見かけるようになってきたが、蛇腹路にはまだ色づいていない葉もある。紅葉の高野山を楽しんでほしい」と話す。