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和歌山・高野山ケーブルカー引退迫る ラストランに向けてメッセージボードも

特別なヘッドマークを付けたケーブルカー

特別なヘッドマークを付けたケーブルカー

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 南海電鉄の3代目高野山ケーブルカーが11月25日、ラストランを迎える。

2019年3月運転開始予定の新型車両イメージ画

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 同線は1930(昭和5)年開通。極楽橋から高野山駅までの全長800メートル、高低差328メートルを約5分で結ぶ。1964(昭和39)年に日立製作所が製造した3代目ケーブルカーは、輸送力強化のため初めて2両連結車両を採用。そのほか自動運転の導入や電気式の自動扉を採用した。乗員は261人。

 25日の引退を前に、1日から極楽橋駅駅務室付近と高野山駅入口前にケーブルカーの前面をイメージしたカウントダウンボードを設置し、ラストランまでの日数のカウントダウンを開始した。そのほか、極楽橋駅連絡通路と高野山駅入口前には「ありがとう3代目高野山ケーブルカー」「2018.11.25 sun ラストラン」などの文字や写真をデザインしたフラッグを掲示。ケーブルカー車両側面にも同じステッカーを貼るほか、車内には同ケーブルカーの歴史を写真と解説文で説明したステッカーを貼る。

 8日は極楽橋駅連絡通路にメッセージボードを設置。備え付けのメッセージカードに思い出やメッセージを書き込み、ボードに貼り付けるとボード上のケーブルカーの前面窓部分に「ありがとう」の文字が浮かび上がる。

 南海電鉄広報の沖野沙帆さんは「昨年の同時期に比べて乗降客数は約2割増し。多い長い間親しんでいただいた3代目ケーブルカーに、いよいよ引退の日が迫ってきた。これまでの思い出を振り返りながらぜひ乗車しに来てほしい」と呼び掛ける。「新造するケーブルカーは欧州風の流線型や、高野山・根本大塔をイメージさせる朱色と取り入れた和洋折衷の外装と、木材を使い車椅子スペースを設けるなど癒やしや安全・安心を提供する内装。時代の節目に新しく生まれ変わる車両に期待してほしい」とも。

 11月25日ラストラン。新型車両は2019年3月に運転開始予定。

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