和歌山県立田辺工業高等学校(田辺市あけぼの)機械科の生徒たちが11月10日、文化祭で「アイアンマン」のオブジェを展示した。
アイアンマンを製作した機械科3年生の生徒と高井教諭(前列中央)
機械科3年生38人が製作した同オブジェは、アメリカのコミック「アイアンマン」の主人公「トニー・スターク」が、自身で開発したパワードスーツを装着した姿を模したもの。同コミックは2008年にアメリカで実写映画化され、第3作まで発表されている。
生徒たちが作ったアイアンマンは鉄製で、高さ約190センチ、重さは50キロ~60キロ。使用パーツは約190個。各パーツは完成予定の大きさに拡大した型紙を基に作り、鉄板を切断して部品を一つ一つ加工。仕上げに成型・溶接を行い、組み上げたという。4月頃から構想し、約1カ月間の製作を経て、10日の文化祭で一般公開した。
指導教諭の高井正人さんは「今年の3年生はロボコンに出場するような生徒たちだったので、機械科らしいオブジェの製作を進めたら乗ってきた。過去に製作した『イングラム』などロボット系のオブジェと比べても、パーツ数が多い上に鉄板を曲げて寄せて溶接するなど今回が1番複雑だった」と話す。「5~6人の生徒が中心になり自分たちでシフトを組み、クラス全員参加で製作した。できていく過程が見えるので、生徒たちは楽しそうに作業していた。公開前日に塗装が終わった時に生徒も満足げに撮影会をした」と笑顔を見せる。
同オブジェは今後、12月16日に開催される「きのくにロボットフェスティバル」や地域のイベントなどで展示する予定。