詩人の谷川俊太郎さんと息子で音楽家の谷川賢作さんの公演会「こどもはおとな おとなはこども 内なるこどもの声に耳をすませる」が4月20日、和歌山県立図書館メディア・アート・ホール(和歌山市西高松1)で開催される。主催は「和歌山音楽愛好会フォルテ」(TEL 073-422-4225)とまちづくり会社「sasquatch(サスカッチ)」。
俊太郎さんが自身の作品を朗読し、賢作さんがピアノを演奏する同公演。全国各地で開催し、和歌山開催は今回が初めて。
1931(昭和6)年生まれの俊太郎さんは、1952(昭和27)年、第1詩集「二十億光年の孤独」を刊行。詩作のほか、絵本やエッセー、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表する。代表作に絵本「かないくん」や翻訳作品「マザー・グースのうた」「スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし」などがある。
賢作さんは、1960(昭和35)年生まれの作曲・編曲家、ピアニスト。演奏家として、現代詩を歌うバンド「DiVa」、ハーモニカ奏者・続木力とのユニット「パリャーソ」などで活動する。映画「四十七人の刺客」などの音楽を担当したほか、NHKテレビ番組「その時歴史が動いた」のテーマ曲などを手掛ける。
俊太郎さんは「何年も前の話だが、白浜に別荘を持っていた友人に招かれた際、水上機で行くものだと思い込んでいたので、当てが外れでがっかりした記憶がある。クジラについて知っていることは、すべて『くじらの博物館』(太地町)のおかげ。熊野には行ったことがないため、いまだに神秘的なイメージを抱いている」と話す。
賢作さんは「和歌山は4年ぶり。大阪までは年に数度ライブ、コンサート等で行くが、和歌山まで足を伸ばすということがあまりないので、今回はとても楽しみにしている。のどかでのんびりした土地柄の和歌山で、父の詩の朗読と私のピアノで、土曜の午後のひと時を楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。「終演後の和歌山の酒と料理で盛り上がる打ち上げもすごく楽しみ。ケチャップ派の私としては、ケチャップ消費量日本一の和歌山でまずは昼食にオムライスを食べたい」とも。
14時30分開場、15時開演。入場料=3,800円(一般)、2,000円(小学生~大学生)、未就学児入場不可。全席自由。チケットは、和歌山県民文化会館、和歌山市民会館、音楽文化堂県庁前店、「HITSイシイ」(小松原6)、「LURU MUSIC」(狐島)、八木楽器岩出店(岩出市清水)で3月25日から順次販売する。
※チケットの販売開始日について訂正しました。(3月23日 12:30訂正)