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和歌山「うみの製菓」で「のしあめ」作りピークに 商売繁盛願い手作りで

「のしあめ」を手作業で製造する様子

「のしあめ」を手作業で製造する様子

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 本町公園近くの「うみの製菓」(和歌山市本町4、TEL 073-423-0596)が「のし飴(あめ)」製造の繁忙期を迎えている。

板に飾り付けた「のしあめ」

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 のしあめは、和歌山の十日えびすに欠かせない縁起物で、紅白の棒状のあめをのし形にし、参拝客が福笹の吉兆(きっきょ)や熊手などと共に買い求める。

 同店では、十日えびすで販売する神社や婦人会、PTA、地域連合会、露天商などから注文を受け、5人ほどで11月中旬から1月10日にかけて製造する。種類はノーマル、チョコレート、サイダーの3種類。販売価格は200円から大きいものは1万円ほど、そのほか別注で2万円、3万円のものも扱う。

 製造は手作りで、砂糖を入れた水あめを煮詰め、水分を飛ばす。約130度になったあめを50~60度まで冷まし、機械で何度もねじって空気を含ませ白くする。食紅で色を付けたあめのパーツ3本を貼り付けて、光沢がでるよう透明のあめで巻き、両手で転がして伸ばし適度な長さに切る。途中であめが固まらないよう温めながらさらに細く伸ばし、のし形にする。

 社長の海野佳広さんは「のしあめ作りの起源はハッキリしていないが祖父の代で始めた記録がある。製造する店が減ってしまい、今はうちが多くを担っているので、絶やすことなく続けていきたい」と話す。「商売繁盛を願って作っている。和歌山の景気も良くなれば」とも。

 販売は1月9日~11日。「東の宮恵比寿(えびす)神社」(吉田)や「水門吹上(みなとふきあげ)神社」(小野町)などで販売される。

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