和歌山の酒造会社「中野BC」(海南市藤白、TEL 073-482-1234)が4月23日、アルコール度数65度のスピリッツ「富士白65」の販売を始めた。
敷地内に日本庭園を持つ中野BC(日本庭園も見られる酒蔵ツアーや直営ストアは5月7日まで休止)
同商品は酒税を含む酒類で、消毒や除菌を目的に製造したものではないが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う消毒用エタノール不足から、「今できる事を。今しか、できない事を、私たちにしかできない事を」(原文ママ)を合言葉に製造を始めたという。
酒類はスピリッツ(ウオッカ)で、アルコール度数は65度、内容量は2.7リットル。4月16日時点で、インターネットからの予約注文が多く、順次発送するとともに生産体制を整えるという。
同社の妹尾綾さんは「当初は地元・和歌山の皆さまにお届けするつもりだったが、県内はもちろん関西や東京、長崎などさまざまなところから注文があり、全国的に必要とされていることを実感している」と話す。「目まぐるしく変化する社会情勢で当社ができること、それが65度のウオッカを作ること。広く皆さまの手に行き渡ってくれれば」とも。
同社オンラインストアと毎週木曜日本社玄関前で販売する(要予約)。価格は、オンラインストア=4,995円(送料込み)、店頭販売=4,000円。