図書館を備える海南市の市民交流施設「海南nobinos(ノビノス)」(海南市日方、TEL 073-483-8739)が6月1日、オープンした。
市役所と市立児童図書館の跡地に建設した4階建ての同施設。4月19日にオープンを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため2度の延期を経てオープンした。図書館は、2階に絵本、3階に児童書、4階に一般書を所蔵する。蔵書は約12万冊で、特に力を入れる絵本は日本有数の約5万冊の蔵書数を誇る。
館内は、子どもに配慮し、書棚に独自に考案したフェルトをかぶせる。3階は寝転べる読書スペース「読書の森」やカードゲームができる「秘密基地」、靴を脱いで上がる閲覧席など、読書を身近に楽しめる工夫をする。子連れで訪れた親がゆっくりと本を選べるよう託児室も備える(2時間200円~、新型ウイルス対策でサービス開始は未定)。そのほか、可動式客席を備えたホールや多目的室、会議室、ITラボ、音楽練習室、遊具のある屋外広場などがある。
1日は、9時に2階玄関前でテープカットを開催。神出政巳市長は「末永く愛される施設になってほしい」とあいさつした。開館直後に「スターバックスコーヒー」で飲み物を購入し、同店1組目の客となった夫婦は「毎日犬の散歩で近くを通り、オープンを心待ちにしていた。自分の街に画期的な憩いの場ができてうれしい」と笑顔を見せる。
住本和美館長は「人が行き交い、にぎわいのある地域にするための施設。たくさんの人に楽しんでもらいたい」と話す。
開館は9時~21時30分。年末年始休館(託児室と一部図書館機能は木曜休止)。返却ポストは24時間利用可能。