南海和歌山市駅を中心とした複合施設「キーノ和歌山」(和歌山市東蔵前丁)の商業ゾーンが6月5日、開業した。
キーノ和歌山で来館者を出迎えるイメージキャラクター「キノまる」
同施設は、商業棟、ホテル棟、公益施設棟などから成る複合施設。2017(平成29)年にオフィス棟、2018(平成30)年に駐車場棟を開業。4月24日にグランドオープン予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期し、一部店舗のみ営業していた。「カンデオホテルズ和歌山」は7月3日に開業を延期する。
商業ゾーンは、商業棟とホテル棟の1階~3階部分。1階には、大阪府で青果店「野菜の店にしだ」を展開する「やさい工場」(和泉市)がスーパーマーケット「ロックスターファームズ」を出店。店内には、青果店や精肉店、総菜・弁当店、鮮魚店、食料雑貨店のほか、「湯浅醤油」(湯浅町)、梅加工品・紀州特産品の「ふみこ農園」(有田川町)、早なれずしの「まるあい寿司」(美浜町)、和菓子の「総本家駿河屋」(和歌山市小倉)など県内の29店が出店する産直ブースを設ける。
2階のレストランフロア「キーノ・ザ・フードホール」には、とんかつ店「よし平」(田辺市)、肉料理のレストランバル「ギャートル」(和歌山市)、イタリア料理店「セントラルパーク」(同)、蒸し料理の「MusuMusu(むすむす)」(同)など地元食材を使った10店が出店する。3階は「美と健康」をテーマに医療施設やスポーツジムなどが入る。
5日は、来場者に記念品をプレゼントするほか、同施設キャラクター「キノまる」が登場した。
やさい工場社長の西田明良さんは「道の駅のようにその土地の生産者が持ち寄ったさまざまな品が並ぶ売り場を作りたいと2年前から構想していた。和歌山のたくさんの生産者・企業に賛同いただき、品ぞろえ豊かな産直ブースができた。百貨店とスーパーの中間に位置する専門性の高い存在を目指す」と意気込む。
南海電鉄・都市創造本部統括部長の三宅基司さんは「1カ月半遅れの開業となったが、この日を迎えられてうれしい。県が出すガイドラインに基づき、新型コロナウイルス対策を施している。駅を中心としたまちづくりは重要施策。和歌山市との共同事業でもあるため地域の起爆剤となるよう営業していく」と話す。
営業時間は、物販=10時~21時、カフェ・レストラン=11時~22時。