和歌山の酒造会社「中野BC」(海南市藤白、TEL 073-482-1234)が6月6日、「富士白ウメチュウハイの素」を全国発売した。
同商品は、2018(平成28)年に発売した「富士白レモンチュウハイの素」に続くシリーズ2商品目。同社が約25年にわたり販売し、2009(平成21)年に終売した缶酎ハイ「FUJISHIRO」の復刻版として、同社初の甲類焼酎「富士白」をベースにした。
10年以上熟成させた梅酒や独自の方法で仕込んだ梅酒など6種類の原酒をブレンドし、無添加、塩分ゼロ、同社比糖質45%オフに仕上げた。炭酸水などで割って飲む濃縮タイプで、アルコール度数は25度。2月に県内限定で先行販売し、「梅の日」の6日、全国販売を開始した。
営業企画課の柏木千陽さんは「辛口で、炭酸で割ると豊かなウメの香りを楽しめる。牛肉料理のほか、白身魚の煮付けなどにも相性が良い。濃縮タイプなので、自分の好みで割り方や濃さを変えてほしい」と話す。「かつては缶酎ハイとして飲まれていた味を再び楽しんでいただければ」と呼び掛ける。
製造部部長で梅酒杜氏(とうじ)の山本佳昭さんは「今年も梅の日に梅酒のつけ込みを始めた。ステイホームで季節を感じる機会が少なかったが、梅酒の仕込みやウメを使った商品の発売で、季節を感じてもらえれば」と話す。
価格は、600ミリリットル入り=1,650円、1800ミリリットル入り=4,400円。全国の酒屋・量販店・同社オンラインショップなどで取り扱う。