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奈良から和歌山を駆けるトレイルラン大会-1位は55.7キロを約7時間半で走破

優勝した青柳彰吾さんの笑顔

優勝した青柳彰吾さんの笑顔

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 奈良県・吉野山から和歌山県・高野山までの山道を走破するトレイルランニング大会「Kobo Trail 2014 ~弘法大師の道~」が6月29日に開催された。

吉野から高野山までを走りきった青柳彰吾さんが1位でゴールする瞬間

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 弘法大師空海が青年期に実際に歩いたとされる「弘法大師の道」を走るレースで、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道(熊野古道)」の登録10周年を記念して企画された。「弘法大師 吉野・高野の道プロジェクト実行委員会」の調査よって今年5月末、正式に空海が歩いた道と確定されたばかり。

 奈良の金峯山寺(吉野郡吉野町吉野山)をスタート地点に、ゴールの金剛峯寺「根本大塔」(伊都郡高野町高野山)まで55.7キロを走るコース「K to K」には93人、洞川温泉(天川村洞川)をスタート地点に42.2キロを走るコース「D to K」には59人とペア8組、合計168人が参加した。その多くは関西からだが、東北や九州からの参加者もいたという。

 トレイルランニングは舗装されていない道を走るスポーツで、レースは主に山野で開催される。今回のコースはアップダウンが激しく、非常に険しい道。参加者は標高グラフを手に、「エイド」と呼ばれる休憩ポイントで休息を取りながら走り抜いた。

 「K to K」コースの優勝は、大阪府に住む青柳彰吾さん。7時間34分03秒で完走した。「トレイルラン歴は約5年で、レース経験は30回ほど。吉野と高野山を新たに結ぶ道ができたと聞いて、走りたくなった」と出場のいきさつを話す。「こんな勾配差のある険しい道を、整備されていない時代に空海が通ったのはすごいと思った。事前に話を聞いていたので、途中で思い出しながら走った」とも。

 同遺産の登録10周年として8月4日、グランフロント大阪で記念シンポジウムも予定されている。

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