日赤和歌山医療センター(和歌山市小松原通4、TEL 073-422-4171)が2月20日、「赤十字県民大学」をオンライン開催する。
同講座は、健康に関する正しく新しい知見を地域住民に提供することを目的に、1979(昭和54)年に始まり、これまで延べ13万人が参加。例年、施設内で開催してきたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めてオンライン開催する。
3部構成で、県福祉保健部技監・野尻孝子さんが「和歌山県における保健・医療対策」、平岡真寛院長が「日赤和歌山がんセンターがオープン ユニット診療による最善のがん治療をあなたに」をテーマに講演し、最後はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に派遣された医師・古宮伸洋感染症内科部長と中大輔院長補佐兼医療社会事業部長が新型コロナウイルス感染症について話す。
日赤和歌山がんセンターは1月12日に開設。臓器別に分かれたユニットと呼ばれるチームを編成し、診療科を横断した治療を行う。検査から治療、手術後の就労などの患者支援までを集約し、診療科を問わず複数医師が複数の治療法を検討しやすくすることで、より手厚いがん医療の提供を目指す。
同センター長を兼任する平岡院長は「併存疾患や救急対応をしながら高度ながん治療を実現できるようになった。当センターは迅速性と改善・成長していく姿勢が強み。今後も地域医療に貢献し、地域の皆さまの健康に寄与していきたい」と話す。
開催時間は13時30分~15時。参加無料。