JR和歌山線で3月5日、乗客のボイスメッセージを駅構内で放送するサービス「ワカカツメッセンジャー」が始まった。
和歌山線の駅で510円以上の切符を買うことで「ワカカツメッセンジャー」の料金支払いと乗車が可能
同サービスは、和歌山線と沿線地域の活性化を目指す「ぼくらの和歌山線活性化プロジェクト(ワカカツ)」の一環。通勤通学利用以外にも駅や鉄道に親しんでもらおうと企画した。
友人や家族、学校、職場の同僚など大切な人へのメッセージを音声データで預かり、指定日時に希望駅で、音声データまたは係員による代読で放送するもの。受け付けるメッセージは、当日駅で聞くことができる特定の人・団体への「ポジティブな思い」を伝える内容で、宣伝PRや音声が不明瞭なものなどは不可。料金は1回510円で、放送後2週間以内に和歌山駅~隅田駅間で510円以上の切符を購入し、切符の写真を同社へ送付することで支払う。購入した切符は乗車に使って良い。
JR西日本和歌山支社総務企画課の島田真衣さんは「駅で列車以外の内容を放送する取り組みは珍しい。人の集まるイベントが開催できない中、皆さんのメッセージで温かい駅を作ってもらいたい。入学・卒業のお祝いメッセージや異動する人への応援メッセージなど、明るいメッセージを待っている」と話す。「これから季節が良くなるので、気軽に申し込んで電車に乗り、沿線の魅力を改めて感じてもらえたら」とも。
放送希望日の1カ月前から2週間前までに、専用URLから申し込む。1日5件まで(先着順)。放送時間は7時~21時。