海南市の市民交流施設「海南nobinos(ノビノス)」(海南市日方)が現在、スマートフォンなどでビジネス書や教養書などの要約が読める時短読書サービスを提供している。
同館は、書籍の要約サービス「flier(フライヤー)」を利用者に無償提供。同サービスは、出版社や著者の許可を得た書籍を約4000字に要約。要約は、タブレット型端末やスマートフォンなどを使うと雑誌風レイアウトで閲覧できる。現在、「1分で話せ」(伊藤羊一)、「学びを結果に変える アウトプット大全」(樺沢紫苑)、「人を動かす」(デール・カーネギー)など約2400冊を提供し、閲覧できる書籍を毎日1冊ずつ追加している。
サービスを使いたい利用者は、各自のスマートフォンやタブレットを館内の無線LANに接続し、2階と4階に設置した専用のQRコードを読み込むと、専用サイトで要約を閲覧できる。タブレットやパソコンの貸し出しも同館が行う。4月25日からサービスを提供したところ、月に200~300件ほどの利用があるという。
選書担当の森下景子さんは「要約を読んで興味を持ったら図書館で本を借りてほしい。ランキング上位の本をそろえ、活用してもらえるような体制を作りたい」と意気込む。谷口義彦副館長は「海南は中小企業が多く、地場産業が盛んな街。歴史や地域性に合わせ、図書館がビジネスを支援できれば。ノビノスに来て手軽にビジネスの潮流に触れ、ヒントを得てほしい」と話す。
開館時間は9時~21時30分。一部の図書館機能は木曜に休止するがフライヤーは利用可能。