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智弁和歌山野球部が甲子園優勝旗手に母校凱旋 応援団とチア、吹奏楽団が出迎え

優勝旗を手に帰校した智弁学園和歌山高校野球部

優勝旗を手に帰校した智弁学園和歌山高校野球部

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 智弁学園和歌山高校野球部(和歌山市冬野)が8月30日、第103回全国高等学校野球選手権大会の優勝旗を手に帰校した。

中谷仁監督

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 同校は初戦、対戦校の宮崎商業高校(宮崎県)に新型コロナウイルス感染者出たことから不戦勝。24日に高松商業高校(香川県)、26日に石見智翠館高校(島根県)、準決勝で近江高校(滋賀県)に勝利し、決勝へコマを進めた。決勝戦は、甲子園での対戦は2002(平成14)年夏以来となる兄弟校・智弁学園高校(奈良県)と対戦し、9対2で勝利した。同校の甲子園優勝は2000(平成12)年以来21年ぶり。2018(平成30)年に就任した中谷仁監督率いるチームでの甲子園優勝は初。

 当日は、深紅の大優勝旗を手にした宮坂厚希主将を先頭に、ユニホーム姿で金メダルを首にした選手ら、中谷仁監督が続いて正面玄関をくぐった。玄関前では、応援団とチアリーダー、ブラスバンド部が演奏やパフォーマンスで出迎えた。参列した選手の保護者らが拍手を送った。校舎では教員らが「おめでとう」と選手に声を掛け迎え入れた。

 初戦の不戦勝と緊急事態宣言のため現地での応援がかなわなかったブラスバンド部部長の新田こころさんは「応援が中止になった翌朝に、急きょ集まって応援歌を録音した。選手にがんばってもらいたいと気持ちを込めた」と話す。「中1から高2まで野球応援に参加している。『ジョックロック』が流れると大逆転したり、点が入ったりする。テンションが上がる思い出深い一曲」とも。

 前回の兄弟校対決時の同校エース・田林正行さんは「現役時代のマウンドから見た光景とは違って、テレビ画面から見る智弁対智弁の光景は感慨深い。中谷監督の新時代スタートを感じた」と話す。同じく当時の主将・岡崎祥昊さんは「智弁和歌山らしい集中打のいい試合だった。コロナ禍での開催に運営側、関係者、選手たちも大変だっただろうが、感動的な試合を届けてくれたことに感謝している。決勝戦った両チームともおめでとう」と話す。

 県高等学校野球連盟理事長の高津亮さんは「智弁和歌山は、荒天などで最も遅い出場となり不利が予想されたが、全ての試合で終始自分たちのペースで運び勝利した。とてもたくましいチームで、和歌山県代表としてすばらしい試合をしてくれた」と話す。

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