田辺市出身のギタリスト・下田藤百史(しもだともふみ)さんが9月16日、米国の国際大会「International Finger Style Guitar Championship(インターナショナル・フィンガースタイル・ギター・チャンピオンシップ)」で3位入賞した。
下田さんは現在27歳。14歳でギターを始め、18歳で「ソロギター」と呼ばれるメロディーや伴奏などを1本のギターで独奏するスタイルに出合い、独学で技術を習得。上海での演奏活動を経て現在は東京を拠点に演奏活動を行う。
同大会は、カンザス州で1972年に始まった「Walnut Valley Festival(ウオルナットバレー・フェスティバル)」で開かれるコンテストの1つ。2006(平成18)年には、第47回グラミー賞受賞作「Henry Mancini : Pink Guitar」のギター奏者ダグ・スミスさんなど、著名なギタリストが出場した。2010(平成22)年に、田中彬博さんが日本人初の1位になった。
下田さんの出場は3回目。2017(平成29)年の初出場時は予選落ち、2018(平成30)年はファイナリスト選出。3回目の本大会では、アメリカのほかカナダ、イギリス、デンマーク、ドイツ、台湾など世界各国から40人が出場した予選でオリジナル曲2曲を演奏し「ファイナリスト」5人に選ばれた。決勝でもオリジナル曲2曲を披露し3位入賞した。
下田さんは「独学で積み重ねてきた結果が出た。尊敬するギタリストのRoss Donさんが2回優勝した憧れの大会に、自分も名前を残すことができてうれしい。日本ではなじみのないスタイルだが、ギターの音色に興味を持ってほしい」と話す。
「ララ・ロカレ」(田辺市上屋敷2)で12月4日、3位入賞と新アルバムリリースを記念したライブを開催する。翌5日には「プレジール」(文里2)でソロギター体験ワークショップを開く。