観光特急列車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス) 銀河」の乗客をもてなす企画「999人とあなたのWEST EXPRESS 銀河おもてなしウェーブ」が12月22日、きのくに線沿線で行われる。和歌山大学の学生で組織する「きのくに線活性化プロジェクト(きの活)」、WEST EXPRESS 銀河受入協議会、JR西日本和歌山支社の共催。
7月16日から紀南コースの運転が始まった同列車の最終運行日に乗客をもてなす企画の一環。「おもてなし実施駅」やきの活が薦める集合地点、任意の場所で手を振り、銀河を見送る。学生がその様子を銀河車内や沿線集合地点で撮影し、おもてなしPR映像を制作、ホームページやSNS、イベントなどで公開する。
「おもてなし実施駅」は、新宮・紀伊勝浦・太地・古座・串本・周参見・海南駅の7駅。集合地点は王子ヶ浜・那智川鉄橋・二河鉄橋・玉之浦海水浴場・紀伊田原駅・古座川・見老津漁港の7カ所。
きの活は、2019年にJRきのくに線の活性化を通じた地域活性化を目的に発足。同列車運行に合わせ、湯川駅の草刈りや「旅の計画会ONLINE」、海が見えるポイントを集めた「うみえるマップ」の車内配布、紀北~紀中エリアの車内放送制作などさまざまなもてなし企画を行ってきた。
きの活代表の岸本瑞生さんは「観光客はもちろん地域の人とのつながりを大切に企画した。古座川では南紀串本観光協会がカヌーを浮かべたり、見老津ではすさみ観光協会の人が自転車で並走してくれたり、各地でさまざまなおもてなしがある。草刈りをしてきれいになった湯川駅や自然が感じられる玉之浦海水浴場など地元の人も楽しめるスポットを集合地点にしたので、たくさんの人に手を振ってもらいたい」と呼び掛ける。「『うみえるマップ』や『旅の計画会ONLINE』などは銀河の運行が終わっても続けていきたい。きのくに線を通じた和歌山の活性化を目指したい」とも。
最終運行は、12時新宮駅発京都行き。