「朝からツナ活!オンラインマグロツアー」が1月30日、勝浦漁港魚市場(那智勝浦町築地)から配信された。主催は「ヤマサ脇口水産」(同)。
同配信は、市場案内、解体ショー、競り体験、マグロの販売会にオンラインで参加してもらう企画で、他業種とのコラボによる配信は行ってきたが単独配信は初。今回は、マグロや那智勝浦町に関する情報を発信してきた同社の「ツナ娘」脇口みづほさんと「ツナ妹さや丸」山本紗矢さんが案内役を務めた。
当日は、大阪府や千葉県から8人が視聴して参加。マグロ市場の見学場で2人が、はえ縄漁法のパネルや同市場でこれまでに水揚げされた中で最大重量のマグロの実物大写真を紹介した。市場内に水揚げされたマグロを映した場面では、外見や新鮮さの見分け方などを説明した。
オンライン解体ショーでは、水揚げされた重さ20キロのキハダマグロをさや丸さんがのこぎりと包丁を使い解体。脇口さんがスマートフォンで撮影しながら部位や食べ方を説明した。希少部位の目玉と頭肉、中骨、かまは、オンライン会議システムのチャット機能を使い、競りにかけた。競りの開始価格は各部位共100円。視聴者が700円から2,000円で競り落としていた。競り落とした部位は、参加記念の赤身300グラムと共に冷蔵で発送した。
競り終了後は、視聴者からマグロについての質問を受け付けた。寄せられた質問は、マグロの種類や種類別の旬、同町での水揚げ量、マグロの熟成、寿命、中骨から取れる肉の量など。同町の観光についても質問があり、いずれにも2人が答えた。
終了後のアンケートでは「解体ショーを初めて見た」「解体の手元やマグロの部位をじっくり見られて満足した」「競りが面白かった」「ツナ姉妹のマグロ愛が伝わってきた」「外出しづらい人にとってよいサービスだ」などの意見が寄せられた。
脇口さんは「前回の配信後にスタッフで振り返りを行い、進行を見直したことで、今回の配信では質問が多く寄せられ盛り上がった。オンラインツアーのほかにもマグロにちなんだ企画を考えている」と話す。「ぜひマグロをきっかけに、那智勝浦町に興味を持ってほしい」とも。
今後の配信は月2回程度を予定する。