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熊野古道沿いの天然記念物「野長瀬家の枝垂れ桜」が見頃

見頃を迎えた「野長瀬家のシダレザクラ」(3月27日撮影)

見頃を迎えた「野長瀬家のシダレザクラ」(3月27日撮影)

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 田辺市の天然記念物「野長瀬家の枝垂れ(しだれ)桜」(田辺市中辺路町近露)が現在、見頃を迎えている。

樹齢300年を超える田辺市の天然記念物「野長瀬家の枝垂れ桜」(3月27日撮影)

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 熊野古道沿い、近露王子近くにある同桜。同桜から300メートルにある野長瀬家の墓「野長瀬氏・横矢氏一族の墓所」(同)は、1968(昭和43)年に和歌山県が指定文化財に登録した。県教育委員会によると、同一族は、近畿各地と交易し、13世紀初頭に近露荘下司職となり、「太平記」にもその活躍が記されているという。

 同桜は、樹高約8メートル、幹周り約2.3メートル。野長瀬家の19代六郎可盛(よしもり)が京都の祇園から取り寄せた苗を植えたと伝えられ、推定樹齢は300年以上。1970(昭和45)年、田辺市が市指定文化財に登録した。

 骨董品店「山形屋」(同)の前静さんは「今春は25日ごろから花が咲き始め、今がちょうど見頃。木は少しずつ衰弱していて心配だが、今年も頑張って花を咲かせてくれた。このしだれ桜を目当てにここまで来る人も多い」と笑顔を見せる。

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