和歌山の観光情報発信サイト「和歌山道の駅ドットコム」が3月25日、オープンした。
かつらぎ町在住の木村準浩(のりひろ)さんと中川陽介さんが運営する同サイト。県内で活動するライター3人も加わり、「憩いと発見がある、和歌山の道の駅」をコンセプトに、県内の道の駅全36カ所の基本情報や地域情報、観光客に役立つ情報を掲載する。有名な観光地以外に目を向ける観光を楽しんでほしいと、道の駅を中心に据え、県内全ての道の駅を回り、取材とドローン撮影を行った。
2人は東京での会社勤めを経て、カナダに移住したがコロナ禍で帰国。趣味のアウトドアを楽しめ、都市部へのアクセスも良い場所を探し、かつらぎ町の古民家を見つけ、和歌山へ移住した。新規事業を模索し、地域のためにできることを考え、和歌山の地域情報がインターネット上に少ないことから、全国的な知名度向上を狙い、ホームページを立ち上げたという。
中川さんは「全国的に道の駅がテーマパーク化する傾向だが、和歌山県内は地域密着型が多く、働く人は地域をよく知るベテラン。取材では観光ガイドブックに載っていない魅力ある情報をたくさん教えてもらえたので、素通りされてきた地域に立ち寄ってもらえるよう積極的に情報発信したい」と意気込む。
木村さんは「編集方針は地域の生の声にこだわること。立ち寄ってもらえれば、和歌山はどの地域も好きになってもらえるはず。ファンが増えれば地域活性化、産業活性化を支える交流人口が増える。その先に地域課題の解決があるのでは」と話す。