食べる 買う

和歌山・海南で皮ごと食べられる「蜜の月バナナ」出荷

収穫前のバナナを前にする小久保社長

収穫前のバナナを前にする小久保社長

  • 117

  •  

 独自ブランドの国産バナナ「蜜の月バナナ」の出荷を「こくぼ農園」(海南市野上新)が始め、1カ月がたった。経営は家庭用品メーカー「小久保工業所」のグループ会社「ライクル」(同)。

収穫前の蜜の月バナナ

[広告]

 両社社長の小久保好章さんが、日本では栽培が珍しい作物を育てたいと、母親の水田を農園に転用。2021年に新設したビニールハウス2棟でバナナ85株を栽培する。栽培期間は10カ月で、3月1日に初収穫を迎えた。

 バナナは手作業で害虫を駆除し、無農薬で育てることで、糖度が高く皮まで食べられるようになる。栽培時期をずらして3年間で5回収穫し、通年の出荷を見込む。価格は大きさのランクによって1本600円~1万円で、中心価格帯は2,000円ほど。

 デパートやスーパーなどに出荷するほか、オンラインショップでも販売する。県内では中家青果店(和歌山市)、めっけもん広場(紀の川市)、NEKORO CAFE(岩出市)などで販売するほか、海南市のふるさと納税では返礼品にもなっている。

 小久保社長は「苗をマイナス60度で凍結させてから解凍し、成長を促進する『凍結解凍覚醒法』を学ぶため、岡山県に2カ月通った。濃厚な味わいと奥深い甘さがあると好評。家庭用品の販売網を生かし、販路を開拓できた」と話す。「バナナのノウハウを転用し、カカオやバニラなど日本では栽培が難しいとされる作物を作っていきたい」とも。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース