和歌山市民会館(伝法橋南ノ丁)前の緑地広場で8月17日、野外音楽イベント「夕暮れジャズカフェ2014」が開催された。主催は同館を運営・管理する公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団。
同イベントは毎年8月の週末を中心に2日間行われており、今年で8年目。9日に予定されていた1回目のステージは台風11号接近のため中止になっていた。
プロのミュージシャンによるライブが無料で楽しめるとあってリピーターも多く、毎年250~300人ほどの観客が集まる。会場には椅子が用意されており、高齢者や子ども連れが多い。市民会館職員の手作り「特製ホットドッグ」(200円)や「ポテトフライ」(100円)も販売した。
同館職員の幸松繁次郎さんは「今年は台風接近で開催できない日があり残念だった」と野外イベントの難しさを話しながらも、「夕日や風を感じながら、気軽に音楽に親しんでもらいたいとの気持ちがある」と力を込める。
ステージではNHK連続人形活劇「新・三銃士」の音楽を担当する「スパニッシュ・コネクション」など3組が演奏し、歌声や楽器の音色を響かせた。演奏中は観客から手拍子や歓声が上がり、参加バンドは「こんなに温かく受け入れてもらえてうれしい」と声援に応えるシーンも。歩道橋や会館前歩道で足を止めて耳を傾ける人も多く見られた。
着物姿で訪れた松崎比呂人さんは「参加するようになって今年で4年目。無料でこれだけ質の高い音楽を街中で聴けるイベントは他にないのでは。今年は、より雰囲気を楽しむため家族みんなで着物を着た」と笑顔を見せていた。
今後の予定について、「来年も8月に開催する予定。告知は各メディアを通して行うが、なかなかイベントの認知度が高まらないのが悩み」(幸松さん)とも。
来年の日程は同館ホームページや新聞、ラジオ、チラシなどで告知する。