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紀州東照宮祭礼「和歌祭」が400年 マツケン吉宗が行列先導

沿道に向かって手を振る松平健さん

沿道に向かって手を振る松平健さん

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 和歌祭四百年式年大祭が5月15日、和歌浦から和歌山城周辺で開催された。主催は同実行委員会と和歌祭保存会。

和歌山城西の丸広場であいさつする松平健さん

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 同祭は、1622年に始まった徳川家康を祭る紀州東照宮(和歌山市和歌浦西2)の例祭。田辺祭、粉河祭と並ぶ紀州三大祭の一つ。現在までに何度か途絶えたが、地元有志が復興し、毎年、家康の命日5月17日に近い日に執り行う。2020年・21年開催は新型コロナウイルスの影響で中止し、3年ぶりの開催となった。

 当日は、東照宮の108段の石段を使いみこしを下ろすみこしおろしで始まり、和歌山城までを地域住民らと大学生・高校生がみこしを担いだ。正午に、複合商業施設「フォルテワジマ」(本町2)前で渡御始め式を行い、紀州藩主から八代将軍になった徳川吉宗に扮(ふん)した俳優の松平健さんを先頭に、約40の芸妓(げいぎ)集団「株」が渡御行列を作り、市役所前まで約800メートルを練り歩いた。約1000人が連なる行列は、途中4カ所で芸を披露し、沿道は多くの観客でにぎわった。

 和歌山城西の丸広場で行われた渡御納め式で、松平さんは「久しぶりの吉宗公の姿で参加させていただき、感激している。和歌祭は和歌山の皆さんの祭り。どうかいつまでもこの祭りを守っていっていただければ」とあいさつした。

 中山勝裕実行委員長は「今回の祭りのテーマは『未来へつなぐ』。参加した学生や子どもたちを始め、ご覧いただいた皆さんが今日を心にとどめ、ふるさとを離れても和歌祭の日には参加しようと思ってもらえたらうれしい。来年以降も一緒に盛り上げ、次の四百五十年式年大祭を盛大に迎えられることを願っている」と話す。

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