南海電鉄のラッピング車両「HYDE(ハイド)サザン」が5月31日、最終運行を迎えた。
南海和歌山市駅改札口の電光掲示板に流れるメッセージを撮影する人たち
和歌山市出身でロックバンド「L'Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)」ボーカルのHYDEさんがデザイン監修した同車両。2019(平成31)年にHYDEさんが「和歌山市ふるさと観光大使」になったことをきっかけに企画し、同年12月23日から運行していた。特急サザン1号車~4号車にビッグホエール(和歌山市手平2)で開催されたバースデーコンサートの写真をラッピングした。2020年10月までの運行を予定していたが2度延長した。
当日は、改札付近の電光掲示板に「HYDEサザン本日ラストラン たくさんの思い出をありがとう♪ 約2年半にわたる運行お疲れさまでした!#ありがとうHYDEサザン #なんて素敵な和歌山なんでしょう」(原文ママ)と表示。同駅発最終運行の14時30分前にはホームにファンらが訪れ、車両や電光掲示板を撮影したり、出発を見送ったりしていた。
25年来のファンという女性は「HYDEサザンを見るたびにバースデーコンサートのことを思い出して感動していた。HYDEさんの和歌山への思いが伝わり、ますますファンになった」と話す。「無くなることはさみしいが、全国のファンを乗せ、たくさんの人を幸せにした。これからは加太線を走る『めでたいでんしゃ かしら』でHYDEさんを身近に感じたい」とも。