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和歌山に漆器店「漆器のある暮らし」 海南・三好漆器が漆器の魅力発信

曲げわっぱの棚の前に立つ三好社長(右)

曲げわっぱの棚の前に立つ三好社長(右)

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 漆器店「漆器のある暮らし」(和歌山市内原)がオープンして1カ月がたった。経営は三好漆器(海南市岡田)。

「漆器のある暮らし」店内

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 同社は、1911(明治44)年創業。現在は漆器や食器の小売販売をメインに、オンラインショップ「みよし漆器本舗」を運営する。コロナ禍で巣ごもり需要や弁当需要が高まり、SNSで曲げわっぱの弁当写真が人気のため、オンラインでの売れ行きは好調という。

 同店は、曲げわっぱの弁当箱を主力商品に据える。園児用の400ミリリットル未満からドカベンと呼ばれる1000ミリリットル以上まで、常時80種類以上を並べる。中心価格帯は2,000円から3,000円代。そのほか、箸やコップなど漆器製品や木製食器をそろえる。「ラッピングコーディネーター」の資格を持つスタッフがギフト包装にも対応する。

 社長の三好佑紀さんは「売れ筋は女子中高生から一般男性向けの700ミリリットル。木製の弁当箱には調湿作用があり、料理が蒸れにくく、冷えても米がおいしいと好評。曲げわっぱの品揃えは随一と自負している。ぜひ足を運んでほしい」と話す。

 「漆器は斜陽産業と言われるが、潜在的な魅力があるので、ストーリーが伝われば、買ってくれる人は多い。念願の実店舗を持ち、オンラインショップの顧客が店に来てくれてうれしかった。今後は海南の漆器店に眠るデッドストックを掘り起こすなどして、良い物を販売していきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~17時30分。水曜、木曜定休。

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