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紀州漆器の「ご当地ナンバープレート」お披露目 海南高校美術部がデザイン

取り組みに参加した海南高校美術部の8名(写真撮影時のみマスクを外しています)

取り組みに参加した海南高校美術部の8名(写真撮影時のみマスクを外しています)

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 和歌山県立海南高校(海南市大野中)美術部の生徒が描いた絵を原案に、「橋本漆芸」(岡田)が仕上げた漆器製のナンバープレートが3月17日、同校でお披露目された。

海南高校美術部・井上実希さんがデザインした梅と紀州犬をあしらった漆器のナンバープレート

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 漆器利用者の高齢化が進み、日常利用が減ったことから、若年層にも漆器に親しんでもらえる品を高校生と一緒に考えようと「橋本漆芸」が企画した。「自分たちの生活に漆器を引き戻す」をテーマに、昨年5月から3月まで、アイデア出しから作品作りを行った。

 生徒たちは昨年7月、大阪から招いたプロダクトデザイナーの指導を受け、ものづくりを学び、1人100個のアイデアを出したという。ワイヤレスイヤホン・カバーや自動販売機、自動車のナンバープレートなどの案を出し、和歌山には「紀州」のご当地ナンバーがないことから、インテリア用のナンバープレート制作を決めた。

 デザイン案は、2年生・井上実希さんの県花・梅と紀州犬をあしらった図柄を部員で選んだ。同社の伝統的な蒔絵(まきえ)の下絵に触発され、梅を描いたという。

 井上さんは「思い描いていたより、色鮮やかであでやかで、すごくきれいになった」と笑顔を見せた。部長の奥野絢香さんは「月に2回くらいミーティングをして、各自アイデアを持ち寄った。地元企業と一緒に取り組みを進めることで、意見を言ったり人前で話したりすることの練習になり、いい経験になった」と話す。

 同社の大橋善弘さんは「伝統工芸とは、時代に合わせ、その時代に必要なものを古くからの技法で作り、今に残ってきたもの。若い世代にも知ってもらえた意義があった。さまざまな条件はあるが、完成した漆器のナンバープレートをいつか世に出せれば」と話す。

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