「Kisssh-Kissssssh(きしゅーきしゅー)映画祭2022」が9月23日・24日、印南漁港(印南町印南)で開催される。
「海辺の映画祭」がコンセプトの同イベントは、2013(平成25)年9月から和歌山市加太で開催。2日~3日の会期中に複数の会場で往年の名作や自主映画など、さまざまな作品を上映する。2020年からは会場を本町公園(和歌山市北桶屋町)に移し、新型コロナウイルス対策で複数回に分け開催した。
当日は、印南町内の公民館や商工会館などで全国から応募された約150作品から入選した5本の自主映画「インディペンデント映画入賞作品」を中心に上映する。このほか、インドネシアのラマレラ村で伝統の捕鯨を400年間続けながら暮らす人々を捉えたドキュメンタリー「くじらびと」、映画祭「TAMA NEW WAVE」でグランプリほか3冠に輝いた「ウルフなシッシー」を手がけた大野大輔監督の「辻占恋慕」の上映、映画制作者のトークセッションなどを行う。
18時からは印南漁港内の観光交流施設「かえるの港」に特設する野外上映会場で、23日は元「乃木坂46」の伊藤万理華さん演じる女子高生が映画制作に奮闘するSF青春物語「サマーフィルムにのって」、24日は漁師町で障害を持つ家族と暮らす少女の夢と青春を描く「コーダ あいのうた」を上映する。
実行委員長の小川貴央さんは「久しぶりに海辺で開催する映画祭。全12本全てがおもしろく、青春あり、家族愛ありで、映画の懐の深さを感じられる。海の風に吹かれて満天の星空の下、波の音を聞きながら映画を見る体験をしてほしい」と話す。「印南町はすてきなものに出会える街。海があり、おいしい食べ物もあり、どこか懐かしい。映画祭をきっかけにぜひ訪れてほしい」とも。
開催時間は12時~21時。インディペンデント作品は鑑賞無料。1日フリーパスチケット(当日=2,500円、前売り=2,000円)、2日間フリーパスチケット(当日=4,500円、前売り=3,500円)、単館チケット(商工会館=500円、公民館=1,000円、野外上映=1,500円)。インディペンデント作品は会期中、オンライン配信を行う。