和歌山城近くのぶらくり丁商店街周辺のカフェや飲食店、野外など7カ所で9月8日、「お月見カフェ」が開催される。主催は和歌山大学観光学部科学文化ゼミ。
同ゼミは6年前から毎年、和歌山大学松下会館(西高松)で中秋の名月の日に観月会をプロデュース。宇宙関係の専門家と一般市民が飲み物を片手に宇宙の話をするイベント「宇宙カフェ」を開いている地域連携コーディネーターの協力で、ぶらくり丁周辺のカフェ数カ所を会場に初開催を迎える。
会場は、ぶらくりキッチン(米屋町)、インターラーケン(本町)、宮井平安堂(本町)、こりすカフェ(万町)、PLUG(万町)の飲食店5店舗と、南海電鉄和歌山市駅前、京橋プロムナードの2カ所屋外会場の計7カ所。飲食店では、学生企画の限定軽食やドリンクを用意するほか、月に関する小話や音楽を楽しめる。南海電鉄和歌山市駅前と京橋プロムナードでは、みさと天文台の協力で観望会を行う。
「サイエンスや自然も観光資源の一つ。観望会では、大きな望遠鏡で月を見ながら解説をするので楽しみにしてほしい」と話すのは指導教官の中串孝志准教授。
プロジェクトマネジャーの太田雅也さんは「観光学部として地域に何を残していけるかを考えてできた企画。街中イベントがあることで、新しい交流や発見が生まれるはず。ぜひ立ち寄ってほしい」と意気込む。「これをきっかけに、和歌山大学の学生と街とのつながりが深まることも期待している。他のゼミにも呼び掛け定期的に開いていきたい」とも。
開催時間は18時~21時。問い合わせは和歌山大学・科学文化ゼミ(尾久土・中串ゼミ、TEL 073-457-8556 )まで。