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きのくに線白浜~新宮で「くろしおサイクル」列車運行 車内に自転車丸ごと持ち込み

特急くろしおに自転車を分解せず持ち込むことができる「くろしおサイクル」

特急くろしおに自転車を分解せず持ち込むことができる「くろしおサイクル」

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 特急くろしおの車内に自転車を分解せず持ち込めるサービス「くろしおサイクル」が10月1日、きのくに線白浜~新宮駅間で始まる。

ホームに設置するサイクルスタンドで専用のカバーを取り付けた自転車

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 利用者は、改札口で専用カバーと固定用ゴムなどを受け取り、ホーム上のサイクルラックに自転車をかけ、専用カバーを取り付け、車内に持ち込む。くろしおに持ち込んだ自転車は、山側のA・B席に立てかけて固定し、利用者は海側のC席に座り目的の駅まで移動する。専用カバーは「原田織物」(橋本市高野口町)とサイクルラックは「榎本家具店」(田辺市)と共同開発した。

 同サービスは、白浜~新宮駅を走行する全ての特急「くろしお」が対象で、1日最大6往復。乗降可能駅は白浜、串本、紀伊勝浦、新宮の4駅。6号車をサイクリスト専用車両とし、1人で横一列4席を使う。自転車持ち込み料は不要で、利用者の運賃と指定席特急券のみで乗車できる。

 JR西日本は2021年9月から、きのくに線を走る普通電車に、自転車を解体したり折り畳んだりせず持ち込めるサービス「きのくに線サイクルトレイン」を開始。1年間で6000人を超えるサイクリストらが利用した。「電車の本数を増やしてほしい」「特急でも使えるとうれしい」「混んでいる時に気をつかう」など利用者の声に応え、「くろしおサイクル」を企画したという。

 JR西日本和歌山営業部の上段貴司部長は「そのままの自転車に専用カバーをつけるだけで移動できるサービスは、定期運行している特急列車ではこれまでにない試み。これから秋の行楽シーズンを迎えるので『サイクリング王国わかやま』としてさらに多くのサイクリストのみなさんに利用してもらえたら」と話す。

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