「第19回孫市まつり」が3月26日、和歌山市駅近くの本願寺鷺森別院(和歌山市鷺森)とその周辺で開催される。主催は「孫市の会」。
戦国時代、鉄砲使いの雇い兵集団「雑賀(さいか)衆」を率いて、織田信長に抵抗したとされる雑賀孫市(孫一)ゆかりの同イベント。雑賀衆のよりどころであった同寺で、雑賀衆と雑賀孫市の認知度向上と街の活性化のため、2005(平成17)年に始まった。コロナ禍で2020年は中止、2021年は無観客、2022年は県内団体のみで開催した。
当日は、雑賀衆武者行列が和歌山城から出発し、城内を練り歩き、同寺へ向かう。同寺では、彦根鉄砲隊、丹波亀山鉄砲隊、堺火縄銃保存会、紀州九度山真田鉄砲隊、根来史研究会根来鉄砲隊、紀州雑賀鉄砲衆鉄砲隊が鉄砲演舞を披露する。
そのほか、俳優の原田龍二さんが主演で、雑賀孫市と織田信長の合戦を描く野外劇を上演する。脚本・演出は中野広之さん。講演会「雑賀衆と鷺ノ森遺跡 紀州の戦国」(先着200人)や甲冑(かっちゅう)と模擬火縄銃の体験、黒潮躍虎太鼓による演奏、音楽ライブ、ゆるキャラや歴史キャラが集合しDJによるアニソンパーティーを行う。
「孫市の会」代表の森下幸生さんは「『紀の国わかやま文化祭2021』に参加した映画『紀州騎士(きしゅうでないとぉ!)』で孫市まつりの紹介があった。その縁で、今回、孫市役で原田さんが出演してくれることになりうれしい。今年は制限なしの開催なので、たくさんの人に楽しんでもらい、来年の20回に向けて『孫市の輪』を広げ、さらに盛り上げたい」と意気込む。
開催時間は、武者行列=10時30分~11時45分、主会場=11時~16時。入場無料。