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和歌山県がトルコ地震の災害義援金を募集 130年以上の絆で

和歌山県庁本館正面玄関入口に設置された「トルコ共和国南東部における地震被害に対する災害義援金」の募金箱

和歌山県庁本館正面玄関入口に設置された「トルコ共和国南東部における地震被害に対する災害義援金」の募金箱

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 和歌山県が「トルコ共和国南東部における地震被害に対する災害義援金」の募集を2月7日から行っている。

1937年串本町に建立されたトルコ軍艦遭難慰霊碑

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 2月6日現地時間4時過ぎにトルコ共和国南東部で発生した大地震による甚大な被害に対し、県は人道危機対応及び救援活動を支援するため、7日に義援金の募集を開始。県庁と各振興局の窓口8カ所に募金箱を設置するほか、紀陽銀行ときのくに信用金庫、和歌山県信用農業協同組合連合会の3つの口座で義援金を募っている。県国際課によれば、9日までに500万円を超える寄付が寄せられているという。集まった義援金は、駐日トルコ共和国大使館に届ける。

 1890(明治23)年にオスマン帝国軍艦エルトゥールル号が串本町樫野埼沖で座礁した際、旧大島村民が乗組員らを救助した。同町では現在、トルコ共和国の共催で5年ごとに慰霊祭が開かれている。同町はメルシン市と姉妹都市宣言するなど、友好関係が現在まで続いている。串本町役場も7日から義援金の呼びかけを始めている。

 県国際課の松下直樹さんは「トルコとは助け合ってきた130年以上の友人。県としても速やかに義援金の募集を開始した。県民からの問い合わせや募金活動にたくさんの感謝の声が寄せられている。少しでも多くの支援を届けたい。引き続き協力をお願いしたい」と呼びかける。

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