電車と駅を利用したマーケットイベント「きのくに線駅マルシェ」が5月14日、JR加茂郷駅、下津駅、初島駅で開催される。
JR西日本が鉄道利用促進を目的に、JRきのくに線の駅構内や駅前で市民が楽しめる場所を創る取り組みの一環。昨年は10月、初島・箕島・紀伊宮原駅の3駅で開催した。同社によると、約7000人の乗降者があったという。前回の参加者の声から今回は、30分間隔で電車が運行する3カ所の無人駅を会場にする。初島駅前は地域住民の協力で、前回より出店スペースを拡大する。参加店は前回より8店増え、46店となる。
当日は、加茂郷駅に「木の芽食堂」(海南市下津町下津)、「トレーラーガーデン」(丸田)、「児玉兄弟商会」(丁)、「りゅうび」(黒田)など17店が出店する。下津駅は、「3時のかんぶつ屋さん」(海南市藤白)、「あり長水産」「焼肉吉野」(以上、下津町下津)など14店。初島駅は、「あるちぇっぽ」「ARC」(以上、有田市初島町浜)、「そうげん堂」(海南市船尾)、「フロムファーム」(下津町方)など15店が出店する。各駅では和歌山大学の学生によるクイズラリー、吹奏楽の演奏(加茂郷駅)も行う。
各駅では、小学6年生までを対象にしたプログラムも展開する。加茂郷駅から乗車し、車内での運転士・車掌体験、線路を走る軌道自転車に乗る保線体験(いずれも要事前申し込み)。下津駅では、駅員がスタンプを押す道具「チケッター」体験、初島駅では、子ども用制服で記念撮影ができる。前回に続き、地元施設の協力でオムツ替え・授乳スペースを用意。
イベント担当者で御坊駅駅員の上田麻維さんは「前回の参加者からは『子どもが初めて電車に乗って喜んだ』『子どもが自分で切符を買って乗車する経験ができた』など、たくさんの感想が寄せられた。鉄道を楽しんでもらえてうれしい。地元の人からは大勢の人が集まったことに喜びの声があり、開催を待ち望む声もあった」と話す。「駅周辺地域と県内各地から、すてきな店を集める。鉄道を利用し1日楽しんでほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~15時。