和歌山市が現在、紀州おどり「ぶんだら節」で実演する大名行列の参加者を募集している。
募集は、一般参加20人と小学生と保護者の親子参加10組20人。配役は、御駕籠之者(おかごのもの)、侍、中間(ちゅうげん)、挟箱(はさみばこ)持ち、槍(やり)持ちのほか、小学生のみが応募できる藩主または姫など。好評のため子役の先払い、小姓、近習(きんじゅう)をそれぞれ3人ずつ増員し、保護者1人も行列に加わり、親子で参加できる枠を増やした。
同市は文化庁の「Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業」を活用し、紀州徳川家の歴史書「南紀徳川史」に基づき、江戸時代の紀州藩家臣や奉公人の衣装と大名かごを2021年に復元製作。同年に「紀の国わかやま文化祭」で、2022年は「和歌祭四百年式年大祭」で、それぞれ行列を再現した。
和歌山市文化振興課の中平崇志さんは「参加者から『とても楽しい』と反響がある。時代衣装と大名行列の雰囲気を楽しんでほしい」と話す。「親子で夏休みの思い出を作り、歴史も体験してもらえたら」とも。
参加費は、一般参加=1人2,000円、親子参加=1組4,000円。申し込みは7月18日まで。希望者が多い配役は抽選。