折り紙作家OrigaMiho(オリガミホ)さんの初個展「和歌山おりがみ人形展」が7月16日、湯浅町重要伝統的建造物群保存地区の「北町ふれあいギャラリー」(湯浅町湯浅)で始まった。
徳川吉宗、真田幸村、紀伊国屋文左衛門、南方熊楠など和歌山にゆかりのある人物、ミカンやウメなどの地元特産品、クジラやパンダなどの生き物、熊野古道や高野山などの観光地の人々を折り紙で表現した作品を並べる。27点の展示作品にはそれぞれ、ふりがな付きの短い文章と英語表記で解説を添える。
オリガミホさんは兵庫県出身のデザイナー。2020年3月に夫の郷里の同町に移住した。同年4月の新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言から家で過ごす時間が増え、小学校入学前の次男が折り紙に興味を持ち、親子で折り紙を楽しむようになったことがきっかけで折り紙作家として活動を始めたという。
オリガミホさんによると、2022年3月から言語交換アプリ「HelloTalk(ハロートーク)」に折り紙作品の投稿を始めたところ、アメリカやイギリス、ドイツなど欧米やインド、マレーシア、中国などアジア諸国などさまざまな国々の人たちが興味を示したという。2023年にはユーチューブチャンネルを開設し、英語と日本語で説明を添え、折り紙作品の作り方の投稿を始めた。
オリガミホさんは「子どものころに自由研究のテーマにするほど折り紙が好きだった。手軽で色に直接触れられる楽しさがある。SNSで海外の人とつながりができて楽しい」と話す。「今回は特に色にこだわり、人物や特産品に合わせて2~3色に絞って作った。折り紙を通じて、和歌山の歴史や特色ある地域を知ってもらいたい。和歌山のことを掘り下げて学んだり、折り紙そのものを楽しんだりするきっかけになれば」とも。
開催時間は9時~17時。水曜休館。8月27日まで。