コワーキングスペース「SOUNE COWORKING(ソウネコワーキング)」(和歌山市本町3)が7月31日、北ぶらくり丁商店街にオープンした。運営はウェブサイトや動画の制作を手がける「SOUNE(ソウネ)」(神奈川県)。
築約70年の建物を改装した2階建ての同施設。広さは延べ床面積152.7平方メートル。1階はコワーキングスペースとして活用し、一時利用者も受け入れる。同階には、ロッカーやドリンクバーなどの設備、半開放のカプセル型仮眠ポッド1台を備える。2階は固定席のシェアオフィスと会員向けの「サイレントフロア」、会議室を設ける。席数は約20席。
社長の杉本大貴さんは和歌山市出身。和歌山市内のシステム開発企業でエンジニアとして働き、2018(平成30)年に東京で独立した。2021年に同社を設立し、2022年に市内に関西支社を開設した。
杉本さんは「フリーランスエンジニアが増えたことや副業解禁の流れから、和歌山で働いていた頃に欲しかった交流と共創の場を作りたい。すでに入居予定者同士で協業の話が持ち上がるなど、小さな共創の芽が生まれている」と話す。
杉本さんの幼なじみで店長を務める杉谷将太さんは「居心地の良い古民家に、対照的な仮眠ポッドなどの最新設備を導入したり隠し部屋を作ったりした遊び心を楽しんでほしい。『パワーナップ』(積極的仮眠)は、グーグルなどの世界的企業にも取り入れられている。仮眠ポッドが自動的に入眠と起床を促してくれて面白い。エンジニア以外も歓迎しているので、ぜひ立ち寄って」と呼びかける。
営業時間は9時~22時。