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和歌山・紀の川市で「もものエール」今季販売開始 今年は仕込み量3倍に

「もものエール」を取り扱う紀の川市の酒類販売店「岩田酒店」

「もものエール」を取り扱う紀の川市の酒類販売店「岩田酒店」

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 紀の川市産のモモを使ったクラフトビール「もものエール」の今季販売が8月2日、紀の川市内で始まった。

紀の川市で取れた「あら川の桃」を使った「もものエール」

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 同商品の製造は2021年から始まり今年で3年目。同商品は2022年11月、「日本の地ビールを支援する会」(東京都北区)主催の「BEER-1(ビアワン)グランプリ2022」フルーツビール部門で金賞を受賞した。

 同市のモモの生産量は県内の7割を超える。「あら川の桃」で知られる桃山町は、江戸時代からモモの栽培が続いている。「もものエール」は、今年収穫した加工用モモの規格外品を使い、同市と特産品相互取扱協定を結んでいる大阪府泉佐野市のクラフトビール醸造所「泉佐野ブルーイング」で醸造した。初期工程でビールにモモを漬け込み、さらに熟成過程でモモを加え、2段階仕込みでモモの香りを引き出す。初年は500本限定、昨年は約2000本を販売した。今年はタンク3基約7500本分のビールを仕込んだ。

 紀の川市商工労働課の岩橋勧さんは「『日川白鳳(はくほう)』や『白鳳』を中心に使い、今年もモモの風味豊かなビールができた。毎年すぐに売り切れてしまうが、今年は仕込み量を増やしたので手に入りやすくなるのでは」と話す。「ネット通販サイトのふるさと納税が伸びていて、『あら川の桃』のブランド認知の高まりを感じる。今年は例年より1週間ほどモモのシーズンが早く、ほとんど終わっているが、シーズンの締めくくりにビールでモモを楽しんでもらえたら」とも。

 価格は330ミリリットル入り=770円。紀の川市内の酒類販売店、「めっけもん市場」「よってって」等の産直市場、道の駅「青洲の里」で販売する。

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