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南紀白浜に旅館「くろしお想」 田辺湾を望む大浴場、貸切風呂も

「くろしお想」支配人の藤井さん(左)と社長の井上さん

「くろしお想」支配人の藤井さん(左)と社長の井上さん

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 南紀白浜に旅館「くろしお想」(白浜町、TEL 0739-42-3555)がオープンして1カ月がたった。経営は「フリーゲート白浜」(同)。

「自分と向き合う時間」をテーマにした「くろしお想」ロビー

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 同館は、2013(平成25)年に温泉旅館「浜木綿くろしお山荘」として開業。今年1月4日に閉館した。

 同館は地上2階建て。客室は11室。「コーナージュニアスイート」3室には信楽焼の浴槽の半露天風呂を備える。洗面所の手洗い鉢は、客室のテーマに合わせ、スタッフが手作りした。地下1階には白浜温泉源泉かけ流しの大浴場があり、田辺湾を望む半露天風呂のほか、貸し切り風呂を備える。

 ロビーは「自分と向き合う時間」をテーマに、書店「ivory books(アイボリーブックス)」(白浜町)選書の本棚を設けるほか、オリジナルのレターセットを販売し、フロントから手紙を出せるなど、本や文章と触れ合う機会を作る。各客室にも部屋名に合わせた本3冊を配置する。

 食事は、ミシュラン1つ星を獲得した日本料理店「てのしま」(東京)の林亮平シェフが監修。当日取れた魚や県産テングサを使った寒天入りのあんみつなどを提供する。

 社長の井上真央さんは「コンセプトはありのままの美しさ。徒然草137段に着想を得た。決して華美ではないが、上質なもののよさを大切にしている。本物だからこそ、心が動く瞬間を感じてもらえたら」と話す。「樹齢100年以上の県産スギ材を使ったテーブルなど、地場産業や伝統工芸品を積極的に取り入れた。地元の人にも和歌山の魅力を再発見してもらう場所になれば」とも。

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