「くどやま芸術祭2023」が9月17日、九度山町の商店街や寺などを会場に始まった。
2016(平成28)年、「町が丸ごと美術館に」を合言葉に初開催した同イベントは2021年に次ぎ今年で3回目。招待作家14人、公募アーティスト20人、ライブペインター5人が「真田のみち」商店街を中心とした「まちなかエリア」と慈尊院丹生官省符神社を中心とした「世界遺産エリアの各所に作品を展示。古い街並みを会場に、現代アートが楽しめる。
同町は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の慈尊院や丹生官省符神社、参詣道などがあり、真田信繁(幸村)ゆかりの地とされる。
9月23日・24日は町内各所で5人のアーティストによる「まちなかライブペイントフェスタ」を開く。2日間かけ、作品を仕上げる。10月7日・8日は慈尊院と丹生官省符神社を灯ろうでライトアップし、バイオリン演奏会を開く「世界遺産ナイトビュー」を行う。
同町出身で総合ディレクターを務める日本画家の大西高志さんは「九度山町から真田幸村の絵の制作を頼まれた際に、あちこちの芸術祭を見て回る岡本町長と美術の話で盛り上がったことが芸術祭開催につながった。アートと共に、自然や細い路地など九度山町の空間そのものも楽しんでほしい」と呼びかける。
大阪から訪れた女性は「九度山町には来たことがなかったが、アーティストのインスタグラムで催しを知り、訪れた。それ以来、町の空気感が好きになり、毎回来ている」と話す。
開催時間は10時~16時(10月7日・8日は世界遺産エリアのみ20時まで)。10月29日まで。無料(九度山・真田ミュージアムは入館料が必要。大人=500円、小中学生=250円)。