落雷による機材故障で休館していた紀美野町立みさと天文台(紀美野町松ケ峯、TEL 073-498-0305)が9月14日、1カ月半ぶりに営業を再開した。
7月28日の午後、同天文台付近の落雷の影響でドームやプラネタリウム投影設備、エアコン、消火用設備など複数の機材が故障。同日から休館していた。復旧作業は、半導体不足による資材調達の遅れ、関連事業者の夏季休業などが重なり、昨年は約1100人が訪れたという8月は開館できなかった。
同天文台は口径105センチメートルの反射望遠鏡を備え、季節ごとに変わる天体を研究員の解説で楽しむ星空ツアーやプラネタリウムのほか、現在はドーム状のスクリーンを使い、望遠鏡の歴史をテーマにした新作全天周映画「ルネサンス望遠鏡の新しい時代」を上映する。
同天文台研究員の米澤樹さんは「休館中、たくさんの問い合わせがあり、励ましの声もあった。9月8日に再開を知らせたところ、最初の週末は早々に満員になった」と話す。 「これから11月ごろまでは、人気の土星観察に適したシーズン。今年の12月はふたご座流星群の観察条件が良い。来館してもらえたら」と呼びかける。
月曜・火曜休館。全プログラム予約制。料金は、プラネタリウム・全天周映画=一般500円、小中高校生100円、星空ツアー=一般1,500円、小中高校生200円(いずれも未就学児無料)。
※望遠鏡の口径を修正しました(2023年9月22日10時30分)。