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和歌山城で「水の手郭」現地見学会 学芸員が発掘調査を解説

普段は立入禁止の「水の手郭」(2022年撮影)

普段は立入禁止の「水の手郭」(2022年撮影)

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 和歌山市が10月28日、和歌山城水の手郭(てくるわ)の現地見学会を開催する。

江戸時代にあった「黄金水」と呼ばれる井戸

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 水の手郭は天守の北側に位置し、江戸時代には「黄金水」と呼ばれる水をためる井戸があった。籠城に備え、水を確保していたとされている。2018(平成30)年7月の豪雨で道や石垣が崩落。2020年に復旧工事を終えたが、一度、崩落していることから現在は立入禁止。工事完了後、年に2回ほどの周期で特別公開している。

 当日は、和歌山城整備企画課の学芸員らが水の手郭を案内し、復旧工事の過程で行った発掘調査結果や災害復旧の過程を解説する。インスタグラムでライブ配信も行う。

 同課の学芸員・伊津見孝明さんは「前回は定員を上回る応募があり、抽選で参加者を決めた。井戸や石垣の作り、発掘調査、土砂崩れの被害などを説明している。参加者からは『解説がないと普通に見ただけでは分からなかった』と好評だった」と話す。「水の手郭は地形を利用した空間そのものが面白い。ぜひ参加を」と呼びかける。

 開催時間は、11時~12時、13時~14時。定員は各回20人。参加無料。要事前申し込み。締め切りは今月16日。

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