日本ASEAN友好協力50周年記念の動画コンペで入賞した中本哲平さんが10月5日、和歌山ビッグ愛(和歌山市手平2)でオンライン授賞式に臨んだ。
中本さんは和歌山市在住の21歳。映像ディレクター、クリエーター、インスタグラマーとして活動する。19歳で映像制作を始め、企業や神社仏閣の紹介動画など手がけてきた。フォロワー数10万人を超える「インスタグラム」アカウントでは、海外に向け、国内の観光地の様子などを発信している。
受賞作品名は「1700年の継承(Inherited for 1700 years)」で、熊野那智大社の扇祭りを題材にした30秒の映像。日本アセアンセンター主催の日本ASEAN友好協力50周年記念企画「GOLDEN BRIDGE動画キャンペーン」の「Golden Moment / Beautiful spirit」部門に応募し、約300の作品から入賞作品に選ばれた。ドローンを使い、那智の滝や青岸渡寺の三重の塔などを撮影したほか、那智勝浦町副町長の瀧本雄之さんへのインタビューを収録した。
当日は、オンライン授賞式の放映会を開催した。中本さんの動画も上映。中本さんが作品を解説し、撮影に使用したドローンを実際に飛ばして見せた。参加した知人から中本さんに花束などが渡された。
中本さんは「コンペを知り、那智の扇祭りを思い出した。情熱や継承されてきた美しさをASEANならびに世界へ発信したかった。瀧本さんの言葉にもあるが、祭りで四季を感じられる、日本特有の感覚を発信できてうれしい」と話す。「さまざまな人の協力があり、できた奇跡的な動画でとても思い入れがある。協力してくれた人にとても感謝している。これからも、世界に向けて発信していきたい」とも。
※撮影場所の名称を修正しました(2023年10月11日7時30分)。