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和歌山・有田川町でワーケーションツアー サンショウの製粉を体験

「しろにし」の活動説明を受ける参加者

「しろにし」の活動説明を受ける参加者

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 山椒(さんしょう)の石臼製粉などを体験するワーケーションモニターツアーが2月7日~9日、有田川町の移住就業支援拠点施設「しろにし」(有田川町二川)などで行われた。主催は「富士通」(東京都港区)。

石臼ひきで粉山椒に加工する参加者

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 同社の20代から50代の社員6人が参加。6~7日は和歌山市内のコワーキングスペース「パークビズ」(和歌山市八番丁)などを利用し、デスクワークやヨガを行った。7~9日はしろにしを利用し、山椒農園で特産品の「ぶどう山椒」の選別と石臼ひきを体験した。

 参加者からは「サンショウの石臼ひきは没頭感があってリフレッシュできた」「旅行では得られない地元民との接点があってよかった」などの声があった。ツアー運営を担当した富士通の秋下彩実さんは「今回は和歌山にゆかりのないメンバーが参加し、セカンドキャリアや副業など、目的意識も異なるが互いの刺激になってよかった。今後は、家族で楽しめるワーケーションを企画したい。一つの街でじっくりと時間を過ごせるプランも考えていきたい」と意欲を見せる。

 同町での受け入れは、一般社団法人「しろにし」が担当した。同法人は、昨年7月に一次産業ワーケーション「ぶどう山椒収穫レスキュー」を開き、関東圏や京阪神などから30人を超える参加者を集めるなど、「一次産業ワーケーション」をはじめ、都市と地方の交流事業に取り組んでいる。

 同法人代表理事の楠部睦美さんは「地元では単純に思える作業も、都市部に住む人には没頭できてリラックスにつながる。サンショウの選別や石臼ひきなど、粉さんしょうが作られる過程を知り、生産者の生の声を聞いてもらえた」と話す。「今後は、サンショウに加え、ブドウやミカンなど農作物の幅を広げ、ワーケーションを受け入れたい。キャンプやカニとりなど、体験メニューを充実させ、家族連れも受け入れていけたら」とも。

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