ビール醸造所「NOMCRAFT Brewing(ノムクラフトブリューイング)」(有田川町長田)が2月10日、「JAPAN BREWERS CUP 2024」のIPA部門で1位に選ばれた。経営は「CAMPS(キャンプス)有田川」(同)。
横浜ハンマーヘッド(横浜市)で開催された同コンペティションは2013(平成25)年に始まり、今回で10回目。淡色ラガー、濃色ビールなど6つの部門に全国130醸造所から515銘柄が出品され、醸造家139人が審査員を務める。全部門最多の140銘柄がエントリーしたIPA部門でノムクラフトの「OctopusKing(オクトパスキング)」が1位に選ばれた。淡色エール部門でも82銘柄から同社の「TenguGroove(テンググルーブ)」が5位に選出された。12日には、各醸造所の出店ブースのデザインを競うブースデザインアワードでも1位を獲得した。
同醸造所は、2016(平成28)年に閉園した旧田殿保育所を改装し、2019年5月に創業。米国、英国、ドイツ出身者など多様なメンバーで「Nomcraft IPA」や「NomNom Golden」などの銘柄を造る。同醸造所マネジャーの金子巧さんによれば、受賞した出店ブースは同地域の家具店「SIL(エスアイエル)」(水尻)と製作したという。
金子さんは「今回が3度目の挑戦。初回は全部門で予選敗退し、悔しかった。『難関のIPA部門で1位を』と取り組んできたので、とてもうれしい。オクトパスキングは、口の中で広がるジューシーなホップフレーバーと透き通った見た目でクリーンな苦みがスッキリと感じる。肉料理と相性が良く、ローストビーフや生ハム、デザートではブルーベリーソースのかかったチーズケーキやワッフルにも合う。好きな食事と合わせて味わってほしい」と話す。「ノムクラフトでは、ビールを造る度、チームで話し合い、改善し、『より高い品質、より美味しいビール』という思いを持ち続けている。一人でも多くの人に『このビール美味しい』という小さな感動を与えていきたい」とも。
価格は、オクトパスキング(350ミリリットル)=770円~、テンググルーブ(350ミリリットル)=715円~。同醸造所とウェブサイトほか、「石本酒店」(天満)、「黒潮市場」(和歌山市毛見)、「とれとれ市場」(白浜町堅田)などで取り扱う。