和歌山の茶道愛好家400人が所属する「あさも会」が5月10日、新義真言宗総本山「根来寺」(岩出市根来)で20周年記念茶会を開く。事務局は玉林園(和歌山市出島、TEL 073-473-5333)
あさも会は、紀州徳川家の大名庭園として知られる国指定名勝「養翠園(ようすいえん)」(西浜)で開かれる月例茶会。年10回開催し今回で200回目。他県では「月釜(つきがま)」(月例の茶会)が行われていたが、和歌山にはなかったことから男性茶道家4人が始めた。
会員が交代で茶会を開き、季節に合わせた演出を楽しむ。会員限定の会だが、今回は紀州徳川家ゆかりの根来寺「名草御殿(なぐさごてん)」で一般参加も受け付ける。
発起人の一人である林和宏さんは「茶道文化の裾野を広めることを目的として流派を問わず、茶道家以外にも門戸を開いた。そのおかげか、初年度で会員が500人にも上り、参加者からはたくさんの喜びの声をいただいた」と振り返る。
全国的に茶道愛好家は女性が多く、同会も9割以上を占める。今回の20周年記念茶会では、和歌山青年会議所のメンバーを中心に男性が茶をたてるという。
「興味はあるが、きっかけをつかめない男性にもぜひ参加してほしい」と林さん。「着物を着て出掛けたいとの理由で会員になる人もいる。抹茶とお菓子を楽しむだけなら、洋服でもOK。椅子も用意しているので自由に茶を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
10時~15時。茶券は前売りで1,500円、養翠園、古美術・茶道具 「雑村」(新通)、玉林園(和歌山市出島)で販売している。